スリッページという言葉を聞かれたことはおありでしょうか?
スリッページとは、指値注文や逆指値注文を入れているにもかかわらず、相場の急変が原因で指定していた為替レートを飛び越して約定してしまうことをいいます。
指値注文や逆指値注文などでは指定していた注文を執行する前に大量の成行注文などが執行されてしまったときなどに起こりやすく、 自分の注文が執行されるときにはすでに為替レートが下がってしまっていて、下がってしまっているレートで注文が約定してしまうことも原因の一つです。
たとえば、現在の為替レートが110円のとき、保有している外貨の為替レートが100まで下がってしまうと 損失限定の売り注文を入れたとします。 100円で逆指値売り注文を入れたが、100円の少し上ぐらいで 大量の成行売り注文が発生して 為替レートが一気に下がったとします。 指値注文より成行注文の方が 注文執行の優先度が高いため99.95円まで成行売り注文が 執行されると 逆指値売り注文は この時点で約定することになります。
これはシステム上、仕方ないと割り切った方が精神衛生上いいと思います。
ただ、スリッページはお取引の際に価格変動の許容限度として予め設定することも可能です。
下記は「みんなのFX」での例ですが、初期設定が「40×0.1pip」となっています。 これは4pip(4銭)までなら価格変動の差を許容するという意味になります。 約定を優先させる場合にはスリッページ幅を広く、逆に、価格を優先させる場合にはスリッページ幅を狭く設定するとこで、コントロールすることができます。