対処法としては、複数の業者を利用してみて、価格が変な動きをするところとは取引を控えることでしょう。
多くの業者は過去の値動きを示すグラフなどを提供しています。その中に1分ローソク足(1分間の始値、終値、高値、安値が一目でわかる図)があるなら、「ストップ狩りだったのではないか」と疑われる事例があった後に、他社のローソク足と比べるのです。
たとえば、他社と比べて下ヒゲ(安値を示す)が極端に長くのびていた場合は、釈然としませんね。安値が他社より大幅に低いということは操作された可能性を示とします。ただ、ローソク足は価値だけでは確実だときめつけられない面もあるのですが。
業者が公表しているローソク足は買値だけ作ることも多いためです。 本来は売値(業者が顧客に対して、この水準なら売ると意思表示する価格。顧客にとっては買値)の動きも見た方がいいのです。
というのも、買値だけでなく売値にも大きな動きがあるときは、ストップ狩りではなく何らかの特殊事情でカバー先の業者向け提示価格(買値と売値の両方)が瞬間的に急変動し、FX会社も顧客向け価格を連動させた可能性もあるからです。 為替市場では、特定の金融機関の示すレートだけが他社より大きく動くこともあり得ます。
もう一つは、ストップロスの注文水準を工夫することでしょう。投資家は1ドル=90円ちょどのように区切りのいい水準に注文を出しがちです。FXでは過去の相場かが示す傾向を参考に今後の動きを予想するテクニカル分析と呼ばれる手法を多用しており、その水準を下回ると相場下落が加速すると見込まれるポイントにも 注文が出てきやすいといえます。
仮にストップ狩りをする業者がいるとすれば、そうした水準は一網打尽的に狙われやすそうです。ストップロス注文を出すなら区切りのいい水準の少し上か下に設定するといいかもしれません。